心配で何にも手につかない・・・そんなことはありませんか。
ご自分自身の心配ごとはもちろんですが、家族の病気や仕事のことなど、心配し始めるときりがない。そんな思いをなさっている方もいらっしゃるかも知れません。
こんな状態、言ってみればコップが一杯になって水があふれそうな様子。そうです、よく「いっぱいいっぱい」と言いますが、そんな状態であることが多いものです。この状態では確かに何か考えることなど出来そうにもありません。誰かに相談してアドバイスを受けても、コップの縁からあふれそうなくらい心配事がたまっていますから、アドバイスの言葉も入りません。
こんな時はまずコップの水を減らすことがだいじです。
コップの水が減って隙間が出来てくると、ようやく落ち着いてものを考えられるようになりますし、アドバイスの言葉も受け入れることができるようにもなってきます。
でもどうしたらコップの水を減らせるのか?
できれば、カウンセラーのような人に話を聴いてもらう。
これが多くの場合役に立ちます。あれこれアドバイスをするのではなく、心配な気持ち、焦る気持ち、混乱した気持ちを聴いてもらうことで、コップの水が少し減って落ち着きが取り戻せます。けれども、そんな人は身近にいないし、カウンセリングを受けに行くのも予約などがたいへんそう。
そんなときは、できるだけ頭を使わないで、体を使うことから始めてみるというのが、おすすめです。やることは何でも良いのです。よく気分転換に散歩に出てくるとか言いますが、ただ歩くというのもなかなかに良い方法です。ただし、あんまり心配が大きいと歩きながらも心そこにあらずで、あやうく車にひかれそうになる、そんなこともあるかも知れません。
割と良いのは日常の家事、例えば掃除とか、軽作業などをやってみる。頭を使わず手を動かすようなことをやってみると、気持ちが落ち着いてきます。それさえやる気にならないときは、ゆっくり深呼吸してみる。案外これが役に立ちます。心配で「いっぱいいっぱい」の時は呼吸が浅くなっています。ゆったりとした呼吸をする。特に息を吐くことを意識すると落ち着きが取り戻せます。
落ち着いてきたら、何が自分を心配にさせているのか、それを探ってみましょう。誰かに相談してみるのも役に立ちます。心配の種が見えてきたら、出来ることから少しずつ動いてみる。動いているうちに、だんだん先が見えてきます。
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